2011年6月29日

来原貴美さん

「現代詩図鑑」(「ダニエル社」) に
来原貴美さんが、表紙画を描かれています。

「てまり」というタイトルの今号の絵は、おかっぱの
女の子が、丸襟の白いブラウスを着て、両手で
てまりを持っています。

人形作家でもある来原さんの女の子は、
いつも真実をみつめている表情です。
見ているもののなかから、必要なものだけを、
さっと選り分けられるような、賢さを感じます。

来原さんからのお手紙と共に、この詩の雑誌が
届きました。そして四つ葉のクローバーも、
挟まれていました。来原さんのお住まいの
近くの野原で、摘まれたものかしら。

信州にお住まいの来原さんのところに、いつか
遊びに行ってみたいです。そして、たくさんの
お人形に会いたいです。

東京の個展会場とはまた、ちがう表情で
迎えてくれる、そんな期待があるから…。

2011年6月28日

話(「愛宕神社 ほおづき市」)

都内に住んでいながら、はじめて行った愛宕神社です。

「仕事上、お参りしたいことがあるから、
突然だけど…」と高校時代の同級生のお誘いで、
仕事帰りに向かいました。

ちょうどその日は"ほおづき市"。そして"千日詣り"
お祭り。夜でしたが、行列です。その日に参拝すれば、
1000日分のご利益が…それはすごいです。

同級生の彼は、3年がかりで取り組んできた仕事の
ことを祈願、わたしは、娘の受験をここで
お願いしてしまおうと、なんだかついでの気分で、
ちょっとこころが入っていなかったかもしれません。

由緒ある神社で、歴史的なことを彼が説明して
くれるのですが、暑い、暑い…とわたしの頭には
なかなか入ってきません。「あなたは、日本史を
選択していたものねぇ」と。

愛宕神社には、"出世の石段"があり、その急階段を
上らなくては、と、はりきっていたのですが、
わたしたちは、何と裏階段を上っていて、帰りに
下りてきたのが、急勾配の"出世の石段"だったのです。
ひゃーっ、どっと疲れましたー。

でも、おかげで冷えた生ビールが、とっても
おいしかったです、ありがとう。

2011年6月27日

話(「やなせたかし先生」)

詩とファンタジー」は4月発売、春号をお休みしましたが、
次号7月発売、夏号は、"やなせたかし大特集"です。

お会いするたびに、明日生きてるかわかんないからなぁ…
とか、これが遺作になるんだなぁとおっしゃるのですが、
先生は次々にお仕事をされています。

7月には仙台に「アンパンマンミュージアム」が
オープンします。震災の影響で、どうしようかと
考えられたそうですが、そこでの雇用にもつながるし、
これはオープンして、その杮落としには、参加する!と。
やっぱりお元気だわ、安心。

「幸せのハンカチ」、という歌も作詞作曲され、
はい、もちろんその場で歌ってくださいました。
ポスターなんてどうするか、と思っていたそうですが、
これが大人気で、あちこちから送ってくださいと
リクエストが続いているそうです。

今回の震災に関しては、すでにハンカチ、バンダナ、
CDとつくられて、被災地の方々を励ましています。

「奇跡の一本松」 →Suponichi Annex / →asahi.com

「詩とファンタジー」夏号にご寄稿いただく
宮城まりこさんのお話になり、かつて宮城さんと
ご一緒に、全国を旅公演をしたころのことを。
やなせ先生が台本を書かれたり、歌をつくられたり。

俺も宮城まりこをすきだったのに、吉行(淳之介)さんに
もっていかれちゃって、と、とても残念そうに楽しそうに
笑ってお話していました。

この暑さですが、いつも、やなせ先生が涼しげなのは、
おしゃれなファッションのせいもありそうです。
この日もお星さまのシャツでさわやかでした。

2011年6月25日

峰岸達さん










GALLERY HOUSE maya」での峰岸達さんの展示
古い歌が聞こえる」。

展示された絵には、それぞれ歌詞カードが添えられ、
その音楽も流れています。

峰岸さんは、たくさんの色を使わず、選ばれた色は、
峰岸さんのこころの色です。昭和の時代を感じさせる
女性が、魅力的です。スタイル、ファッション、
峰岸さんのあこがれなのかなぁ。

東京の花売娘」わたしのお気に入りの一枚でした。
銀座「和光」の建物の前に、キュートな花売り娘。
流行歌ということばも、独特の響きですね。

そして、もうひとつ裏手の「maya2」では、峰岸さんの
描いた「横山やすし」が。週刊文春に連載されていた
挿絵展「なぜ今ごろ 横山やすし天才伝説」、
やすしさんが元気です。

峰岸さんは、お教室でたくさんの生徒さんを
ご指導されています。そこから誕生された
イラストレーター、あの方も、この方も、いっぱいです。

詩とファンタジー」でもお世話になっている峰岸さん、
いつもあたたかいDMをありがとうございます。

2011年6月24日

話(「内田良平さん」)

内田良平さんは、1984年にお亡くなりになった
俳優さんで、「ハチのムサシは死んだのさ」の
作詞家でもあります。

遺稿集が「朱いかもめ」という一冊の詩集に
なっています。すごくいい詩を書いたひとだから、
読んでみて…と青木健さんが送ってくださいました。
しばらく、お借りすることになり、読み始めました。

内田良平さんのこと、として
俳優、芸能人、そして田村隆一さんなどなど、
たくさんの方々が想いを寄せています。
愛される詩人、内田さんの詩をご紹介します。

「海」「恋」「望郷」「別離」のモチーフから
なっています。ここは編集をされた青木さんの
力のみせどころ。


「別れ」

小さなことで
大きな傷を受けやすい。
ゆうぐれの斜めの陽程、
ふかいかげを地上に落とす。
そうかもしれない
落日も愛も
その終わりの一瞬に、
影だけをいきいきと
よみがえらせる。


内田さんの詩の掟は、何よりもまずできるかぎり
話し言葉と同じ、日常的な言葉で…だったそうです。
そして第二の掟が、自分の生活の中で起こった
ありふれたできごと、ありふれた道具、ありふれた
小動物をうたうことだったと。

いずれ「詩とファンタジー」でも、たくさんの
詩の中のいくつかでも、内田さんの詩を
紹介できればいいですが…。

2011年6月20日

話(「青木健さん」)

青木健さんは、作家で編集者で、中原中也の
研究家で大学の先生で…。「詩とファンタジー」の
刊行委員もおねがいしています。

名古屋にお住まいの青木さん、ときどき
上京されるので、ときどきお会いします。

1985年、作品社から「日本の恋歌」という、
3冊シリーズの本が刊行されました。

その1 「邂逅」 谷川俊太郎 編
その2 「相聞」 吉行和子 編
その3 「別離」 中島みゆき 編

これをつくれたのが青木さん、そのときのお話を
ビールを飲みながら、してくださいました。

谷川さんは、まだ若かった青木さんに、君が
食べられるように、僕は引き受けますと
全監修もしてくださったそうです。

中島さんは、大学の卒論が"谷川俊太郎"
だったそうで、谷川さんが中島さんに、
ご依頼してくださったと。

吉行さんは、お兄様の淳之介さんと親しかった
ご縁で、和子さんにお願いできたそうです。

この3冊のセットと、当時とても売れて、僕の
つくった本の中でも特別だったねぇと青木さん。
読んでみたいです。

お話は、それから吉行淳之介さんにうつって
いきました。

えーっ、そんなかっこよすぎるというお話が、
ぽろぽろ出てくるのですが、これは青木さんが
ご本に書かれるときのたのしみにとっておきましょう。

青木さん、「声が誰かに似ている、吉行さんだ!」と
云われることがあるそうです。素敵だったから、
無意識のうちに話し方など真似していたのかも…
くくくっと笑っていらっしゃいました。

2011年6月19日

岡山伸也さん

岡山伸也さん、銀座の「gallery坂巻」で
3回目の個展です。(次回は8月1日から)

ホールのエントランスに飾るような、大きな大きな
絵もあります。個室でこっそり、たったひとりで
大切にしたい、小さな小さな絵もあります。

ヨーロッパの森に、アジアのこどもたちが、
迷い込むような風景です。

岡山さんの描く人物は、こどももおとなも、
森の動物や植物、海の生物とも対等に
話ができる、ふしぎな雰囲気。

岡山さんは、フランスに滞在されていたこともあり、
そのときもフランスの方々に評判がよかったと
いうのも、よくわかります。日本の懐かしさと、
ヨーロッパの匂いが溶け合っているのです。

岡山さんご自身も、そのようなお人柄。
こんなにいつも、にこにこされているひと、
なかなかいませんよねって、ギャラリーの方も
おっしゃっていました。老若男女、年齢も国籍も
関係なく、すぐに打ち解けて親しくなるような。

ご家族の全員が理系でいらして、岡山さんも
物理を専攻されていました。
それから、絵画の道に。

現在は、茨城県結城市で、ひたすら絵を
描かれています。結城の辺りは、すばらしい
風景が、まだまだたくさん残っているそうです。

詩とファンタジー」でも「星くず朗読会」でも、
とてもお世話になりました。これらも、また
あちこちで、ご活躍してくださいね。

2011年6月17日

話(「ワシントン ナショナル・ギャラリー展」)

国立新美術館にて「ワシントン ナショナル・ギャラリー展」。

長期間開催されている美術展は、まだだいじょうぶと
思っているうちに、終わってしまうことがあります。
今回は、早めに…。

ワシントンは、20代の頃、母と訪ねた街で、数々の
名画をみたのも、おもいでになっています。
亡くなった母を連れていくような気持ちで行きました。

お墓参りは、いつもみんなで、ぞろぞろ行くので、
落ち着いて母のことをおもう雰囲気ではないのです。
きょうのような雨の日にひとりで、美術館に向かえば、
心の中でゆっくり会話ができるようにおもえたのです。

印象派の絵の、あふれる光は、母の優しさに重なります。
幼い頃、我が家のピアノの上には、ルノワールの複製画が
飾られていました。大きなカレンダーでのドガやモネの
絵の記憶も、こどもの頃の日々の一部です。

本を再読するときに感じるようなことが、絵にもあります。
あの頃の気持ちと、いまの気持ちがなんともいえない
それぞれの温度で、溶け合って、すてきな時をわたしに
与えてくれます。

どの絵がよかった…ということよりも、印象派の絵画の
中を歩いて、振り返る日々の美しさに、歳を重ねるのも
いいなぁと。母に誘われて、つまんなそうに
ただつきあっていたことも、あるはずなのですが…。

2011年6月16日

すやまたけしさん

すやまたけしさんが、お亡くなりになりました。

すやまさんは、メルヘン作家で「詩とメルヘン賞」を
受賞されています。若い方なら教科書で「素顔同盟」を
読んだことがあるのでは?

すやまさん、メルヘンを書かれる前は、ながすたけいち、
というペンネームで、詩を投稿されていました。
詩とメルヘン」では、古いおつきあいの方でした。

やなせたかし先生の、恒例のパーティーにも、
ボランティアの方に付き添われて、車椅子で
いつもお元気にご参加されていました。
ここ数年いらっしゃらなくて、とても心配していました。

アナログどっぷりのわたしが、メールを何とか
できるようになったのも、すやまさんのおかげかも
しれません。最初の頃は、お手紙のやりとりでしたが、
開封したり、切手を貼って出してきてもらったり、
誰かに頼まなくてはならないから、メールがとても
便利なんだよ、と教えていただいてからです。

詩画集「ショートカット」の出版記念、名古屋での
展覧会にも、いらしてくださいましたね。ホテルでも、
ごいっしょしましたね。

お話したことを思い出すと、すやまさんの優しいお顔が
浮かんできて、握手したときの手の厚みなども、
あぁ、こんなだったなぁ…と。

すやまさんのメルヘン、もういちど読んでみます。
そしてこれからまた、何度も…。

2011年6月15日

石川洋一さん

編者者であり歌人の石川洋一さん。10年ほどまえ、
鎌倉のお花見の会で知り合いました。

第一歌集の「はつなつ」。青い表紙、
幼いお嬢さまの絵が添えられていました。

そして今回の第二歌集「魂柱のうた」。
石川さん、チェロのレッスンもされていたのですね。
そのチェロの表板と裏板を繋ぐ棒を、"魂柱"と
いうそうです。

お酒のお席で、目をつむってとうとうとお話を
される石川さんの雰囲気がまず思い浮かぶのですが、
口絵のお写真の石川さんは、また新しいイメージを
醸し出しています。すてき!

今年還暦を迎えられる"編集者"としての石川さん、
ご家族との暮らしのなかの"北鎌倉"の石川さん、
"地獄の一歩手前"の石川さんに出会えたり、
一冊の歌集の中に、さまざまな石川さんが
いらっしゃいます。

さんずいに羊と書いて洋といふやはらかな海と想ふといふ人
「魂柱のうた」

…そんな石川洋一さんです。短歌会「星座」などに
所属されて、走り抜けるように歌われています。

先日の朗読会にもお越しいただき、ありがとう
ございました。鎌倉までのお帰りの電車、
まだあったかしら…と心配でした。

2011年6月14日

原マスミさん






 

原マスミさんの新刊絵本「南の島で」の原画展
表参道の「ピンポイントギャラリー」で
はじまりました。

石津ちひろさんの文章、物語の中の"ももさん"と
いう魅力的な女性を、原さんがまたすばらしく
魅力的に描かれています。独特な眼です。

絵本の原画、一枚一枚がどーんと大きく、迫力
あります。そのほかに描き下ろしの女性の絵が6枚。

石津さんは、お話を書くときに、すでに絵は
原さんに決めていたそうで、もうそれはそれは
ぴったりのことばと絵です。南の島で…
ぜひ、夏の入り口のいま読んでくださいね。
自分に一冊、だれかに一冊プレゼントしたくなります。


原さんには、なぜか"あみちゃん(娘)のお姉さん"と
呼ばれています。原さんにはじめてお会いしたとき、
母親の風格がわたしになかったのでしょう。
まぁ、それでいいや…ときょうまできました。

原さんはいつも、素敵なファッションで、
頭のてっぺんから、つまさきまで、じろじろ
見てしまいます。やさしいお顔とやさしいお声で、
ささっとサインにイラストレーションも添えて
くださいます。

「妹さんは元気?よろしくねっ」って。

写真は、ピンポイントギャラリーを出たところの
路上で、作家の南椌椌さん(右)と。

2011年6月10日

「星くず朗読会 シリーズ5」ご報告





事務局、ひげ☆ぼうず、です。

このたびは「星くず朗読会 シリーズ5 夜の糸でんわ」に
お越しいただき、ありがとうございました。

東日本大震災から約3ヶ月、原発の不安が続く中
ゲストの東直子さん、平岡さんの、身近でありながらも
超然としたことばに、穏やかさと力強さをいっしょに
受け取ることができたような気がしました。

みなさまは、どんなふうに感じられましたでしょうか?

日々、このブログを支えていく中で、今後も定期的に
朗読会を開き、みなさまと直接お会いできる機会を
もてることは、本当に励みになります。

今後とも、当ブログ・企画等、よろしくお願いします。

6月4日のご報告です。


<音楽>
今回の朗読会に合わせ、しっとり、じっくり、梅雨ですし
雨をイメージする曲と、雨降って地固まるということで
こんな時だからこそ、しっかりストレートなラブソング、
2つのテーマで用意しました(気持のよい晴天になりましたが!)。
(「曲名」、歌手・演奏者)



1:「Aomidori」 Buddah Stick Transparent Featuring Something in the Air
2:「Eternally(from "Limelight")」 Michel Legrand
3:「Love Me Tender」 Caetano Veloso
4:「Rain」 Alicia Bay Laurel
5:「The Songs that We Sing」 Charlotte Gainsbourg
6:「雨の樹(3人の打楽器奏者のための)」 武満徹
7:「This Changing World」 Damon & Naomi
8:「You Are My Flower」 Elizabeth Mitchell
9:「ただ」 大貫妙子
10:「幸せな結末」 大滝詠一



<トーク>
ご自身の出生にまつわるエピソードから時の人に
なった窪島さん。当時、殺到した出版依頼も
三年後は1件に。ベテラン編集者と若き窪島さんの
やりとり、ようやく形になった処女作制作の話は
そのまま小説のようでした。


この作品「父への手紙」を、窪島さんご自身が
上田より持ってきてくださいました。ひさしぶりに
在庫アリになりましたので、この機会に、ぜひ
キッド」地下「槐多」でお買い求めください!


かたや、誰かに求められて、というわけではなく、
自分で求めて、家族の協力のもと第一歌集を作った
という東直子さん。


読んでいただいた「とりつくしま」と同様に
強靭な意志で、というより、そっと誰かに何かに
支えられて、を感じながら、すべてに向き合って
作品ができていく様子が朗読からもトークからも
うかがえました。


東さんの朗読された内容、声のトーン、その姿、
このなんともいえぬ安心感と確信みたいなものは
何かに似ているな、と思いました。勝手ながら
震災前に観た映画「ヒア・アフター」と
重なりました。


この朗読会の前に「東直子さんほど、"いま"を
うたってくださるのに、適した方は、いらっしゃら
ないでしょう」と書かせていただきましたが
その通りだったな、と、とてもうれしく感じました。


いつも以上に、落ち着いた朗読を聞かせてくれた
平岡さんと、女性2人の「星くず朗読会」は
じっくりと心に染み入る会となりました。


「星くず朗読会」では、平岡さんの朗読をメインに
今後も様々な分野で、ご活躍のゲストの方々を迎え、
明大前「キッド・アイラック・アート・ホール」にて行う
楽しい企画をこれからも考えていきます。


ぜひ、よろしくお願いします。

2011年6月9日

「星くず朗読会 シリーズ4」ご報告













事務局、ひげ☆ぼうず、です。

このたびは「星くず朗読会 シリーズ4 夜のうっ詩っ詩」に
お越しいただき、ありがとうございました。

数十年ぶりという、貴重な内田麟太郎さんの朗読、
同世代、共通項の多い窪島さんとのベテラン2人に
翻弄される平岡さん、会場をさらに華やかに
盛り上げてくれた岡山伸也さんの絵画、と、
にぎやかなイベントとなりました。

みなさま、たくさん笑っていただけましたでしょうか?

日々、このブログを支えていく中で、今後も定期的に
朗読会を開き、みなさまと直接お会いできる機会を
もてることは、本当に励みになります。

今後とも、当ブログ・企画等、よろしくお願いします。

3月5日のご報告です。


<音楽>
今回は朗読会のコピーから、そのまま、童心にかえる
楽しく、とぼけた、ちょっとマヌケだけどズバっと
突き抜けた感じの曲を集めました。すべて部屋に
転がってるCDから選んでいるのですが、まだまだ
あってうれしいやら、なんだか情けないやら。。。
(「曲名」、歌手・演奏者)


1:「The Bare Necessities」 Charles R. Grean
2:「Dead Baby Blues」 Human Skab
3:「おにのパンツ」 田中星児
4:「Doubt」 The 49 Americans
5:「Jelly Dancers」 Bruce Haack
6:「クレクレタコラ(フルコーラス歌入り)」 石川進
7:「Jelly on the Plate」 Cedar Place Children
8:「Let's Listen to the Band」 Ella Jenkins
9:「ゴー ウェスト」 ザ・ドリフターズ
10:「Funiculi Funicula」 Mario Lanza
11:「Minuet for Recorder & Violin」 Tangerine Awkestra
12:「ただ好きなのさ」 熊倉一雄、黒柳徹子
13:「Moritat Von Mackie Messer」 Pascal Comelade
14:「一・二・三」 面子合唱団
15:「ノメソタケ Minha Geisha」 Geisha Girls
16:「Poly a Venise」 Paul Piot
17:「Qatsivaaq」 Oonerk & Aniksak
18:「ふしぎなメルモ」 出原千花子 ヤング・フレッシュ
19:「Saturday Night」 Students of the Wix-Brown School
20:「The Senses of Our World」 The Bugaloos
21:「行の唄」 宮川泰 いずみたくシンガーズ
22:「Stayin' Alive」 The Chipmunks
23:「Tschaikowsky (And Other Russians)」 Danny Kaye
24:「手のひらを太陽に」 小鳩くるみ
25:「W La Felictà (Alternate Dialogue Take)」 Jona & Coro
26:「Whispering Voices」 Tiny Tim

<トーク>
内田さん、窪島さん、"明大前"をはじめご近所テーマ、
関わってきたお仕事、関係者などなど、実にいろいろ
つながりがあって、盛り上がりました。


作家として、表現者として、人となり、そこも
重なっていらっしゃるお二人、キーワードは"含羞"。
はじらい、はにかみ、そのあたりがなくなって
押しが強く、アピールは抜群という方々はいかがなものか、と。


ちょっともじもじした人生を送られた先輩2人は、
だからこそ表現の方は、クッキリ、ハッキリと
いうことで、平岡さんに朗読のご指導、ご提案も
していただきました。


ほとんど、先代の林家三平師匠なみの下げの詩を
ラストで披露し、みなさんを笑顔にしてくれた
内田さん、数々の素晴らしい作品と共に、ご家族一同
総出でご来場の岡山さん、それぞれの方向から
平岡さんの作品にスポットライトが当たることと
なりました。


「星くず朗読会」では、平岡さんの朗読をメインに
今後も様々な分野で、ご活躍のゲストの方々を迎え、
明大前「キッド・アイラック・アート・ホール」にて行う
楽しい企画をこれからも考えていきます。


ぜひ、よろしくお願いします。

野見山暁治さん

水天宮にあるギャラリー
ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション」にて
20世紀を代表する銅版画作家、浜口陽三さんの
ご夫人で、同じく銅版画作家の南桂子さんの
生誕100年記念
南桂子生誕100年記念展 きのう小鳥にきいたこと」で
画家の野見山暁治さんのお話を聞いてきました。

野見山さんは、窪島誠一郎さんとお仕事を
ご一緒にされたり、共著でご本を出されていたり、と
窪島さんよりお話はたっぷり伺っていました。
そして、エッセイもだいすきで読んでいました。

でも、お会いしてご挨拶したのは、初めてでした。
「もっとすごいおじいちゃんで、どんな年寄りかと
思っていたでしょう?」と。はい、そう思っていました。
やなせたかしさんと同じ、今年92歳。

でもでも、姿勢のいいジーンズ姿といい、
しゃきしゃきしたお話のされ方といい、とてもとても、
すごーいお年にはとても見えない若さです。
優しくて、こちらをまったく緊張させないのは、
心配りなのでしょうね。

「お桂ちゃんはね、本人が童話の中に
生きてるようなひとだった」と。ご主人さまの
陽三さんが、お仕事をされているときは、決して
ご自分は製作などなさらず、せっせせっせと
お食事の準備をする、愛らしい女性だったと。

銅版画では、鳥や木々が年を追って洗練されて
くるのに、少女だけは、最初からまったく
変わらないそうです。この少女は、ご本人なのか、
流産された赤ちゃんの分身なのでしょうかと。

野見山さんがパリ時代に交流のあった、
南桂子さんのお話をしてくださる間に、他の方が、
いろいろ桂子さんの資料をみせてくださったり、
説明してくださったり。

当時のパリ…ちょっとおかしな人々やら、後に
天才として認められる方やら、多くの日本人が、
憧れを抱いてパリで暮らしていたのですね。

山口マオさん








山口マオ新作展」、「ピンポイントギャラリー」の
初日に。この日は雪が降っていました。

マオさん、今回はキャラクターの"マオ猫"と
"わにわに"は禁じられ、描かれていません。
「"マオ猫"描かないと、売れないよー」と
心配もしていたそうですが、いいえいいえ、
たのしい面白い新作がいっぱいです。

「どれがいちばんすき?」と訊かれ、パッと
わたしが指差したのは"アル"というなまえの
茶色い犬の絵でした。

寝そべった姿で、お顔も見えないのですが、
かわいいのです。こちらは、もうすぐ絵本に
なるそうです。

お写真の絵は、今回の展覧会の前日に
仕上がった大きな一枚。色がとても、
すてきです、ファンタジーが見える絵です。
その他にも、この2、3月に生まれた
ばかりの絵がたくさん。

マオさんは、わたしの高校時代の音楽の先生と
お友だちで、なかなか3人がそこで揃うことは
ないのですが、それぞれ噂話を。

千倉のマオさんのアトリエも、行ってみたいです。

ご報告

事務局、ひげ☆ぼうず、です。

あらためまして、、、

先日(6月4日)の「星くず朗読会 シリーズ5」に
お越しいただきましたみなさま、ありがとう
ございました。

また、こちらのブログを読んでくださっている
みなさま、いつも、ありがとうございます。

前回の朗読会は、3月5日。東日本大震災の
1週間ほど前のことでした。

本来なら「星くず朗読会 シリーズ4」の
ご報告は、すぐにでもさせていただくことに
なっていたのですが、ブログの更新そのものを、
しばらくお休みすることにいたしました。

実は、この間、約2週間、いくつか記事が
ありましたが、投稿することなく、現在に
いたっております。

あれから3ヶ月、またこうして、朗読会を
催すことができました。

前回の朗読会の時、あの日より前と
まったく同じ日々を送ることは、これからも
しばらくはできないと思いますが、震災直後の
空白になってしまったところは、ようやく
埋められそうです。

そこで、すでに内容としては、過ぎたものに
なってしまいましたが、以下の記事をあらためて、
投稿することにいたしました。

【 「野見山暁治さん」 】
【 「山口マオさん」 】
【 「星くず朗読会 シリーズ4」ご報告」 】

平岡さんをはじめ、記事にとりあげさせて
いただいたみなさま、いつも楽しみに
読んでくださっている読者のみなさま、
ご迷惑をおかけいたしました。

また一歩ずつ、楽しい朗読会やブログを作って
いけたらと思っています。

今後とも、「星くず朗読会」をよろしくお願いします。

2011年6月6日

「星くず朗読会」 シリーズ5

星くず朗読会」にいらしてくださったみなさま、
遠くから応援してくださったみなさま、どうも
ありがとうございました。

東直子さんには30分くらいで、短篇小説と
短歌の朗読おねがいしますと、お任せして
当日をわたしも楽しみにしていました。

東さん、作品の組み合わせ、変化もとてもすてきで、
会場にぴったりの朗読をしてくださいました。
キッド・アイラック・アート・ホール」そのものも、
気に入ってくださってうれしかったです。

館長の窪島さんが、開演ぎりぎりまで現れなくて、
はらはらしましたが、横浜の美術展から、急いで
駆けつけてくださいました。

翌日は、上田での「無言忌」があり、その日の
うちに新幹線でお戻り、お忙しい中でのお話、
ありがとうございます。

二次会もみなさんと共に、遅くまでお話しながら、
瞬く間に時が過ぎていきました。編集者、映画監督、
歌人の方々におともだち、いろんなお話が
飛び交っていました。

次回も、どうぞよろしくおねがいいたします。

2011年6月3日

話(「光原百合さん」)

詩とメルヘンで出会った光原百合さんから、
虹のまちの想い出」が届きました。

光原さんの文章に、鯰江光二さんがオールカラーの
イラストレーションを、そして小原孝さんの
ピアノ演奏のCD「叙情小曲集」がついてます。

アメリカの作曲家、ウィリアム・ギロックの短くて美しい
曲は、あまり知られていません。はじめての方は、
ぜひこの本でギロックの世界にいらしてください。
短い曲は、わずか24秒、いちばん長い曲でも2分未満。
ピアノの練習曲は、肩の力を抜いて、ひとりで
聴くのがすきです。

「森のざわめき」「海の風景」「十月の朝」
「荒れ果てた舞踏室」「伝説」などなどギロックの
「叙情小曲集」の曲目から、うまれた光原さんの
短編が25話。どのページにも鯰江さんのほんとうに
美しい色彩の絵…「詩とメルヘン」の世界を、
おもいだすようなページが続きます。

こうして、作家と画家と音楽家と、そこに本を
つくってくださる方が加わって、みんなで
ひとつのものを作り上げていくのは、たのしいですね。

なんだかこの形、なつかしい…と思ったのは、
サンリオ(出版)の詩集が、ちょうど真四角に近い、
こんな大きさだったからです。ぜひ本屋さんで
みつけてね。